硫黄島ケータリング
三島村で13年ぶりに歌舞伎【俊寛】が開催されました。
中村勘三郎さんがこれまで2回演じ、お亡くなりになってから13回忌を迎える今年に合わせた記念公演。
そのため30〜100名を超える演者の皆様、スタッフの皆様が約1週間、硫黄島に滞在されました。
硫黄島はあまり民宿や食事をとる場所がないため、
スタッフの皆さんへのお食事の準備と交流会のお食事を承りました。
3食を準備するためスタッフの確保、
食材の調達、送り、現地での保管や調理はもちろん、硫黄島には小さなお店しかないため、水やお茶など飲み物の手配、器の仕入れなど、通常のケータリングよりもいろんな方面から検討を重ねての準備でした。2回に分けて荷出しをしましたが、1回目は100箱を超える荷物になりました。
スタッフの皆さんはほとんどの方が首都圏から来るとのことでしたので、なるべく鹿児島の美味しいものを食べてほしい、島でのお仕事を毎日元気に過ごしてほしいと考えて
黒豚、キビナゴ、赤海老、シイラ、カツオ、黒毛和牛、鶏肉、そして三島の大名竹のこをふんだんに使い、お野菜はもちろん鹿児島産。
鶏飯やふくれ菓子、がね、さつま揚げ、大名竹の天ぷら、大名竹の親子丼、鰹飯、豚味噌など、家庭的で素朴なお料理を中心に提供しました。
鹿児島の味、喜んでいただけるかな?と少し心配だったのですが、皆さんが「毎食の食事が楽しみ!」とおっしゃって下さってホッとしました。
最後の日はフェリーで食べるお弁当を作って終了。
朝早くから夜遅くまで、ケータリングスタッフも一生懸命尽力してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、鹿児島の美味しいものを提供するために力を貸して下さった、食品製造や生産者の皆さん、私たちが働きやすいように整えて下さった三島村の皆さん、MBCサンステージの皆さん。
本当にありがとうございました!
公演前日は天候不良で欠航になり、献立変更、発注変更などもあって、ギリギリまでハラハラ。無事開演できるか心配でしたが、お天気が味方してくれたことに安堵しました。
こんなに規模が大きいケータリングは初めての経験でしたが、これまでの仕事の積み重ねがあってこそ形にできたことも多かったですし、準備&本番を通して学ぶこともたくさんありました。
硫黄島の海辺を舞台にした野外公演。
この様子は【11月24日21:00よりNHK Eテレ】で放送予定とのこと。
迫力ある歌舞伎の世界をぜひご覧ください