第2期 鹿児島フードコーディネーターカレッジ 3回目

2018年06月23日

1回目のカレッジでお題をいただき、2回目のカレッジで内容を深め

3回目のカレッジで撮影スタイリング実践!

 

今回は桜島フェリーターミナルにオープンした「みなとカフェ」をテーマに、桜島の食材を使ったり桜島をイメージできるカフェメニューで500円〜800円の提供価格。原価は30パーセントというお題でした。

受講生の皆さんには、レシピだけでなく料理テーマやスタイリングイメージ、原価計算、こだわりやサービストーク、オーダーが入ってからの調理行程などかなり掘り下げたワークシートを完成させて、撮影に挑んでもらいました。

 

皆さんが、休日などにみなとカフェに実際に伺って考えたメニューです。

現場を見ることはとても大切なので、よかったら見に行ってくださいとお伝えしたら全員行ってくださいました。

ひとつずつ、テーマと料理名を添えてご紹介します。 まずは料理を仕上げて、カメラマンさんに自分の撮りたいイメージを伝えるところから。

「GIOの恵みを感じるゆったりひとり時間〜スローアワーズ SLOW AWAS」

桜島産の布海苔やひじきをバターに練り込み、旅する丸干しと共にクラッカーにのせて、神の河スパークリングと楽しむメニュー

 

「桜島に来たよ!桜島を食べよう!〜豚どんプレート」

豚肉を使って甘辛く仕上げたご飯は、桜島と錦江湾をイメージ。噴煙を描いたサラダには小みかんドレッシングをかけて、桜型に切ったハムを添えました。

 

「ジオの海の幸・山の幸をいただこう!〜カンパチパイとジオスープ」

さっぱりしたカンパチにアボカドを加えてコクを演出。添えたスープはジオスープ。桜島大根をメインにカラーピーマンを入れて海面のきらめきを表現したメニュー。

 

こちらは、撮影スタイリングを横から見たところ。

グリーンがいっぱいです。

カメラ側から見るとこんな感じ。

写真に収まるとこんな感じ。

「桜島の色を味わう〜カラーディップ」

桜島は灰色のイメージを持たれがちですが、実は綺麗な色の食材があることを知ってほしくて考えたメニュー。桜島産のトマトやカボチャを使って、プレートに仕上げました。

「港で船で、桜島フィッシュ&チップ〜桜島フィッシュ&チップ」

地元産のカンパチをフライにしたテイクアウトもオススメのメニュー。

 

「桜島のイメージ〜桜島パカーン」

桜島大根サラダを添えて、桜島の形をイメージした甘めの玉子焼きご飯。
考案者の方が小学校5年生の時に作った料理だそうです。

 

「桜島を感じて気軽に食べられるメニュー〜みなとパン+桜島大根スムージーセット」

みなとパンはキノコと青さのりをガーリック風味に仕上げて、桜島小みかんとチーズをたっぷり挟んで焼き上げました。海をイメージした青い敷物をバックに、手に取るシーンを演出。

「子供も喜ぶ片手ファーストフード〜とろーりチーズと桜島きんぴらのバケットサンド」

冬になると桜島の各家庭で作られる切り干し桜島大根。鹿児島らしい豚味噌風味のきんぴらにしてチーズと一緒にサンドしたメニュー。

 

「桜島どどーんと!イチオシ和んプレート〜桜島豚天むす&桜島ガネ天むす・桜島のひじきと卵のココット・桜島大根のハリハリ漬け・小みかんジュース」

桜島の特産品をたっぷり使って、外国人の方にも喜んでもらえるような和のイメージで、天むすは桜島に見立てて作ったメニュー。

 

お題は同じなのに、ターゲットの絞り込みや、各々が桜島に持っているイメージを形にすることで、こんなに多彩なメニューが出来上がりました。

私もとても勉強になりました!

最後に業態ごとの原価や売上予測の立て方などをご説明させてもらいました。

皆さん、とっても熱心にメモを取ってらっしゃいました☆

 

◆アンケートより少しご紹介

・同じお題で個性が出ていてとても面白かったです。実際にカフェを見に行って話を伺った上での商品開発は勉強になりました。

・食材を探す過程で、色々な食材に出会うことができました。コンセプトを決める際に食べるシチュエーションをもっと具体的に考えると、よりカメラマンさんにスムーズに伝えられると思った。

・今回の撮影スタイリングは受講前からとても楽しみにしていました。合わせる敷物や器などいつも自己流でしたので、ご指導やアドバイスを受けてとても貴重な経験になりました。

・メニューを考える上で、桜島を見に行って感じたがことが多く、現地を見る大切さが身にしみて分かりました。もう一回やりたいなー。

・原価計算の大変さ、撮影スタイリングは本当に楽しかったです。毎日このように心を込めて子供達にも料理を作ってあげたいな。こんな機会を作ってあげたいなと思います。

・いろんな方のアイディア、食材などが多彩で勉強になりました。撮影に関しても再認識しました。

・テーブルコーディネートが少しのアレンジでメニューを引き立てることがよく分かりました。

・とても楽しかった!見た目というか「何を伝えたいか」が大切なことを学んだ。コンセプトを煮詰めて写真に活かすことが大事だと思った。

・コンセプトを考え、メニューを考え、原価率を考え、撮影方法を決める。1から考えることができて難しさを知り、とても勉強になりました。
「これはないよね」と言われたらどうしようと思って、行程を楽しめなかったけど否定的な意見を言われなかったことに、もう少し遊びごごろを持てばよかったと感じました。撮影はコミュニケーションが大事と学びました。

 

皆さん、とても楽しそうにお互いの作品を見たり、味見をしたりしている姿が印象的でした。多彩な視点は、イメージを膨らますことができてこそだと思います。それぞれお仕事や学業がある中での考案。大変だったと思いますが、約1ヶ月の努力がみなさんのメニューに現れていました(^^)

 

次回は食材ツアー!南さつま市へ伺います!

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。