第3期 鹿児島フードコーディネーターカレッジ 3回目

2019年06月22日

第3回目の鹿児島フードコーディネーターカレッジ。

まずは2級フードコーディネーターである、チアリップルの大脇さんから

「町ぐるみの商品開発と知的財産について」お話していただきました。

町おこしのための商品開発に取り組む地域は年々増えています。

大脇さんがどのようにご依頼に向き合っているか、人間味のあるお話を聞かせていただきました。

食材を活かすのも、製造販売を続けるのも「人」

地域の人との交流を通して、進むべき道を見出す姿勢はとても参考になりました。


そのあとは、1級フードコーディネーターの竹之内薫さんから

「鹿児島大隅半島の食材とそれを活かした商品開発」についてお話ししていただきました。

大隅で生産量が多い食材の紹介。

竹之内さんが垂水で3年前から取り組んでいる、耕作放棄地の復活とそこで育てた野菜を使った商品開発について具体的にご紹介いただきました。

耕作放棄地はいろんな地域で課題になっています。作物を育てるということは大変なことですが、作付けから加工まで。1年1年積み重ねて来られたことは、とても大きいなーと感じました。

お楽しみのランチはTable de Chicさんへ。

前回講師をお願いした1級フードコーディネーターの寺地シェフがご夫妻で経営されているフレンチのお店です。

見た目の美しさ、繊細な美味しさ、料理の変化はもちろん、目の前でテキパキと出来上がる料理を見ながらサービスの技術の高さを目の当たりにしました。

カレッジでは毎年お世話になっているお店ですが、参加者の皆さんのアンケートを見ても、毎回とても満足度が高いです。

デザートには、シェフが育てているベルガモットが添えられ、味のアクセントになっていました。

心もお腹もいっぱいになって、午後からはef-planningの2級フードコーディネーター佐伯さんより

「販路拡大を目指すメディア活用。近年の商品トレンド」についてお話していただきました。

メディアからの取材が多いところは、取材をしてもらえるよう日々努力をしています。

メディアといっても、雑誌やテレビ、ラジオ、通販など幅広く、販路拡大のきっかけになることも多いです。

どうすればメディアに取り上げてもらえるのか、どうやって販路拡大を目指すのかを具体的に学んでいただきました。

 

最後は私から「食欲をかきたてる!販売促進と撮影スタイリング」について

お話しさせていただきました。

1枚の写真に商品の魅力をどのように表現するか。

その写真を用いて、販売促進ツールをどのように作成するか。

商品開発や飲食店オープンの仕上げにもなる部分で、とても深い内容です。

私がスタイリングしたこれまでの事例をもとに、費用対効果などについてもお話ししました。

カレッジの最終回は、それぞれ撮影スタイリングに挑戦してもらいます!

 

◆アンケートからご紹介

・自分たちの作りたいこととできることをよく客観的に判断して、できるものを決めていく。人と人との繋がりを大切に発展させていく大切さを知った。

・目的と手段の見分けを明確にして、一人で発信するのではなくみんなを巻き込んで発進したいと思います。

・知的財産を守る手続きの重要性を知りました。町の特産を活かした加工品作りの取り組みが印象的でした。

・商品の宣伝だけでなく作り手のことを考えること、ドキュメントを添えること。生産者だけでなく町ぐるみで考えることなどの勉強になった。

・簡単ではないけど、簡単かもしれないと、できるかもしれないと力をもらえた。

・まず自分の手がける町を知ってもらい、食材へつなげていく。自ら現地を歩く。人と接する。肌で感じる。

・そこで働く人との関わりが新しい商品へと繋がる面白さを感じました。

・体感情報を大切にし、必ず自分で現地を歩き、人と接し、肌で感じる・地域を知ることの大切さを知りました。

・フードコーディネーターとしての役割・仕事の幅広さを感じました。

・知らなかったリリースの方法を知りました。メデジア活用は大事。

・売れる「売り方」があることを知り、効果的に活かしていきたいと思いました。

・目に入る全てのものが美味しさを左右する。資格がほとんどということがよくわかりました。

・惹きつけ力、表現力、コンセプト、主役をきちんと主役に見せるスタイリング。撮影の大切さが分かりとても勉強になりました!

・撮影時の商品を最大限に活かす方法をポイントを交えて教えていただけました。撮影スタイリングに活かしていきます。

・写真は光の当て方、アングルが大事。「Zの法則」も知ることができた。

・自分たちがいつも美味しそう!と思って見ているものの戦略にまんまとはまっていると気づきました。おもしろかったです。

・Table of Smileさんの魅力の根源が詰まっていると感じました。イメージだけではない決まりごとがあることも勉強になりました。

 

あっという間に3回が終わってしまい、少し寂しい気持ちもあります。

次回は7月6日。南九州と枕崎へ、食材ツアーへ行ってきます(^^)

お楽しみに♬

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。