加世田高校 朝食プロジェクト 実習編

2017年12月01日

10月に行った、加世田高校の朝食プロジェクト。

今回は実習編を開催しました。

4班に分かれて前回考えた朝食を実際に作ってみます。

材料の買い出しもそれぞれ自分たちで行ってもらいました。

 

まず、各自役割分担を考えて適温適時を意識しつつ、30分で完成を目指して、いざ調理!

ちょっとオーバーした班もありましたが、40分ほどで全ての班が出来上がりました。

出来上がった料理を盛り付けしてテーブルにセッティングするところまでが調理時間です。

各班の料理を、私が持参したお皿に盛り直したものも見てもらいました

時間内に完成したグループです。

フルーツたっぷりのフレンチトーストとオレンジジュース・ヨーグルト

厚切り食パンを三角形にカットし、存在感のあるフレンチトーストです。

お皿の色を変えて、ランチョンマットを敷くだけで少し豪華に変わります。

皿のリム(縁)の幅が太くなることで存在感も増します。

 

 

こちらもフレンチトースト。

この班は、食パンとバケット両方使いました。

時短の為にスープはコーンポタージュ。

ポテトサラダにはきゅうり・りんご・ハムを入れました。

じゃがいもを茹でるのに予想以上に時間がかかってしまったと反省してました。

ウッドボードを使って、トーストを盛るお皿を一回り小さくしました。

スープはカラーのカップに。サラダは白い器に。

スープは白いカップでもいいのですが、全てが白皿だったので色を加えて華やかにしました。

サラダもガラスの器でもいいのですが、白皿にするとそれぞれの素材が引き立って見えます。

 

こちらは和食の班。

ご飯・味噌汁・焼き魚・卵焼き・漬物です

栄養バランスはいいのですが、少し色が寂しかったので、隣の班からサラダを分けてもらい

緑色を足しました。

卵焼きも表面を見せるのと、中面を見せるのとでは印象が変わります。

お皿の上にお皿を重ねると豪華に見えます。休日の朝食にはオススメです。

お味噌汁に入れた白菜を煮過ぎないように気をつけたら、お味噌汁の色合いももっと良くなったねと話をしました。

 

最後は男の子だけの班。

ご飯・豚汁・焼き魚・サラダの生ハム巻き(巻いたものの上に余ったサラダが乗せられています。)・ヨーグルトこちらは、大きい白皿を使ってワンプレートにしてみました。

忙しい朝、平日は洗い物が少なくなることも嬉しいポイント。

ご飯もたっぷり手軽に食べられるようにおにぎりにしました。

生ハム巻きとサラダをもう一工夫したいとのことでした。

 

料理は作る前のイメージと作ってる途中・出来上がった後のイメージが異なる場合があります。

初めて作るときは特にそう。でも回数をこなすことでそのイメージが狂わなくなってきます。

自分なりのアレンジも楽しめるようになります。

朝食に必要なのは、栄養やボリュームももちろんですが、簡単で時短できて、温かくて美味しかったら言うことなし! 食欲が増すコーディネートもできたらさらに喜ばれます。

もらった人がずっと取っておきたくなるようなレシピに改善してくださいと、いろんなポイントをお伝えしました。

彼らが社会人になって、自炊するとき、何かしらのヒントになってくれたら嬉しいです。

楽しい時間をありがとうございました(^^)

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。