第2期 鹿児島フードコーディネーターカレッジ 1回目

2018年05月26日

今年も始まりました!「第2期 鹿児島フードコーディネーターカレッジ」

今期は8名のお申し込みがありました。

内容が多岐にわたるため、理解していただきやすいように、5回全部受講できることが

お申し込みの条件なのですが、昨年の受講者の方には単発で受けられるシステムをとっています。

カリキュラムもさらに進化させているので、もう一度勉強したいところや復習したい部分を

学んでいただくことにしています。今日もOBの方も含めて一緒に学びました。

まずは、開講式。

お互いを知るために自己紹介をたっぷりと30分かけて行いました。

コーディネートという仕事は、食がテーマであっても人がキーになります。

互いの得意分野や考え、やりたいことなどを知り合えれば、今後にきっと繋がっていくはずです。

皆さん、とてもしっかりとした考えをお持ちで、自己紹介しながらもそれぞれ、私とあの人は好みが似てるなとか考えが似てるなと感じるところがあったようです。

最初の講義は、私の歩みをご紹介しつつ、私の食に対する想い、フードコーディネーターとしての仕事についてお話ししました。

伝えたいことが多すぎて、かなり早口でしたがなんとか終了!

続いて、キッチンおんまとぺをオープンして間もなく1周年を迎える、芝香織さんに

フードコーディネーターの資格をとったきっかけや、郷土料理教室の運営について、

お店をオープンするにあたって感じたことなどをお話ししていただきました。

受講者の中には、いつかお店を開きたいとか、郷土料理を広めたいと、考えている方もいらっしゃって、とても刺激になったようです。

どんなことも実例が一番ためになると思っています。

生の声、リアルな現場事情、そういうこともこのカレッジでお伝えしたいことです。

続いて、場所を移動してTable de Chicさんへ。

寺地シェフより、料理人としてフードコーディネーターを取得した理由や、活かしていることなどをお話しいていただきました。

また、フレンチを通して感じる家庭料理の洋食のことなど、改めて気づかされることも多くて勉強になりました。

こちらはシェフが用意してくださった、スープの味比べ。

鶏手羽と野菜を煮込んだ手作りのチキンブイヨンと市販のコンソメをお湯で溶いたものです。

香りも味ももちろん違いますが、チキンブイヨンを作ることは決して難しいことではないことを伝えていただきました。

ほんの一口飲んだだけで、皆さん「ちがーう!!美味しい!!」とおっしゃってました☆

味比べは、自分の味覚を鍛えるためにも積極的にしてほしいと思います。

毎回、食べ歩きも学びのひとつとして行います。今回のランチは、もちろんフレンチ☆

シェフのお話を聞いた後に食べると、さらに学び深く味わえます。

テーブルクロスの敷き方、カトラリーの置き方、盛り付け、食材などキョロキョロしながら

「美味しい!幸せ!!」と言いながら食べ合う時間。あっという間に距離が縮まります。

みんなで食べるとより美味しいし、いろんな点に気づくことができます。

スープはトマトのポタージュ。色合いがとても綺麗!

お魚料理もあり、鴨肉のグリルもあり、フルコースをお手頃な価格で貸切で楽しめるのは

本当に贅沢だと思います。

 

午後の時間は、まず私から「魅力あるメニューを考えるために」と題して、

魅力あるお店とはどんなお店か、お客様の満足度は何で判断されるか、

メニューを考えるためにまずするべきこと、大事なことをお話しさせていただきました。

 

その後、特別ゲストとして桜島ミュージアムの福島さんに来ていただいて、桜島について学び、

今年の春にオープンした「MINATO CAFE」のメニューを考えるというお題をいただきました。

とても具体的なお題。カフェという身近な業態で、自分が新しいメニューを提案するなら。。

という設定で、MINATO CAFEに期待すること、食べたいものなどを話し合うワークを実施。

いろんな意見が出て来て、とても盛り上がりました。

3回目の撮影スタイリングに向けて、メニューを深める時間を次回実施し、それぞれが考えた

メニューを実際に調理して撮影する予定です☆どんなメニューが完成するかとても楽しみです!

 

◆今回のアンケートより一部ご紹介します。

・「地産知消」という考え方に大変共感します、現場に足を運び、背景を知った上でないと、本質の根本にある想いも含めた提案は絶対にできないと改めて思いました。

・フードコーディネーターの仕事の内容が多いこと、一つの依頼に対して様々な情報と知識が必要なことがよくわかりました。

・グループで考えるとまた違った視点での意見が聞けて勉強になりました。柔軟な考えができるよう知識を深めていきたいです。

・ランチの時のスープの味比べがとても面白かった!驚くほど味が違っていた!

・フードコーディネーターとは何をするのか?が分かりやすかったです。また、それをワークなどで掘り下げて学ぶことができるのがとても嬉しいです。コンセプトの決め方をもう少し詳しく学びたいと思いました。

・ランチのお店の雰囲気に最初に引き込まれ、一気に特別感を感じました。色合いがとても綺麗で感激しました!!

・参加されている方々の食への想いも、これまでの食生活を見直すきっかけになりました。

・何もかも勉強になりました!「コンセプトが何よりも大事」というのは頭にしっかり入りました。

・芝さんの島料理を伝承していくために資格を取得し、開業された姿勢に心を打たれました。

・寺地シェフの講話は、聞き手を引きつける魅力がたくさん詰まっていました!一皿一皿に気持ちが詰まっていて、美味しいだけでなく食べる人の心に寄り添って優しい盛り付け、味でした。

 

次回は6月9日!とても楽しみです!

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。