辺塚だいだいの搾汁

2015年10月08日

写真 2

辺塚だいだいってご存知ですか?

だいだいの原種といわれ、内之浦の特産品です。

だいだいといえば、お正月の鏡餅に飾るオレンジ色の物を想像すると思いますが、

辺塚だいだいは、通常のだいだいより小ぶりで、温州みかんほどのサイズ。

香りと酸味が強い、果実が青い時期に搾汁して、ポン酢やドレッシングなどの加工品に使われています。

青果として流通するのは、全体収穫量の1割程度。

もっと青果流通できるといいのですが。。。

収穫作業や選別作業などを考えると、人手が足りないのが現実だそうです。

なので、9割の辺塚だいだいは搾汁されて、冷凍保管されます。

9月から10月にかけて収穫された物を、1年に2日だけ搾汁するということで

昨日、見学に伺いました。

写真 1 のコピー

着いたのは、ゆずの搾汁センター。

ここでだいだいも搾るそうです。

写真 1

入り口にはコンテナいっぱいのだいだい。

車を降りただけで、だいだいのいい香りが漂っています。

写真 3

選別のあと水洗いして、カットし、搾汁します。

残念ながら中は撮影できなかったのですが、とてもシンプルな造りでした。

だいだいの良い香りが工場中に漂って、とても癒されました。

写真 2 のコピー

搾った廃棄物がこの写真。切り込みが入っているのが分かりますか?

半分ほど切り込みを入れて、皮ごと圧縮して搾る方法です。

30トン搾ると、果汁が10トン・内皮と種が10トン、外皮が10トン。

なんと、約66%が廃棄になるそうです。

もったいないですよね。

外皮と内皮は需要があれば、搾る工程の中で分別も可能とのこと。

柚子の外皮は乾燥させて、加工品になっているそうですが、だいだいは今のところ需要がなく・・・

産業廃棄物になっているそうです。

この外皮もとても水々しく、良い香りがしています。

畜産や漁業の養殖に使えないかな〜とか、アロマにできないかな〜なんて考えてしまいました。

捨てるのもお金。

1年に2日しかない搾汁なので、今年は無理ですが、来年は何か需要を生み出したいな〜と感じた1日でした。

使ってみたい方は、ぜひご連絡下さい。

 

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。