辺塚だいだいってご存知ですか?
だいだいの原種といわれ、内之浦の特産品です。
だいだいといえば、お正月の鏡餅に飾るオレンジ色の物を想像すると思いますが、
辺塚だいだいは、通常のだいだいより小ぶりで、温州みかんほどのサイズ。
香りと酸味が強い、果実が青い時期に搾汁して、ポン酢やドレッシングなどの加工品に使われています。
青果として流通するのは、全体収穫量の1割程度。
もっと青果流通できるといいのですが。。。
収穫作業や選別作業などを考えると、人手が足りないのが現実だそうです。
なので、9割の辺塚だいだいは搾汁されて、冷凍保管されます。
9月から10月にかけて収穫された物を、1年に2日だけ搾汁するということで
昨日、見学に伺いました。
着いたのは、ゆずの搾汁センター。
ここでだいだいも搾るそうです。
入り口にはコンテナいっぱいのだいだい。
車を降りただけで、だいだいのいい香りが漂っています。
選別のあと水洗いして、カットし、搾汁します。
残念ながら中は撮影できなかったのですが、とてもシンプルな造りでした。
だいだいの良い香りが工場中に漂って、とても癒されました。
搾った廃棄物がこの写真。切り込みが入っているのが分かりますか?
半分ほど切り込みを入れて、皮ごと圧縮して搾る方法です。
30トン搾ると、果汁が10トン・内皮と種が10トン、外皮が10トン。
なんと、約66%が廃棄になるそうです。
もったいないですよね。
外皮と内皮は需要があれば、搾る工程の中で分別も可能とのこと。
柚子の外皮は乾燥させて、加工品になっているそうですが、だいだいは今のところ需要がなく・・・
産業廃棄物になっているそうです。
この外皮もとても水々しく、良い香りがしています。
畜産や漁業の養殖に使えないかな〜とか、アロマにできないかな〜なんて考えてしまいました。
捨てるのもお金。
1年に2日しかない搾汁なので、今年は無理ですが、来年は何か需要を生み出したいな〜と感じた1日でした。
使ってみたい方は、ぜひご連絡下さい。