今年度の鹿児島県水産振興課の事業に「鹿児島の地魚の魅力再発見事業」というのがあります。
鹿児島の美味しいけどなかなか流通しない埋もれた地魚、漁師が売りたい地魚などを掘り起こし、
流通につなげていこうという事業です。
私は、この事業のアドバイザーをさせて頂いています。
7月〜8月にかけて、漁協や仲買人、飲食業の方々に地魚についてアンケートをとり、
それぞれの要望がマッチングできるような場をということで、今回このような会が開かれました。
魚は海の天候次第なので、もしかしたら水揚げされないこともあるかもしれないことを考慮して、実物大のパネルも用意。
幸い、台風の影響もそこまで大きくなく、予定していたほとんどの魚が揃いました。
ちなみに、このシイラ・・・実物はオス。パネルはメスだそうです。
オスの方がおでこが出ていてゴツゴツしていて、メスは丸い顔立ちなんだそう。
キレイな白身で、フライやムニエルにしたら美味しい魚です。
美味しいのに、キロ200円前後だとか。もったいないですね。。。
今日は、8キロ超えのシイラでした。
大きくて目をひくので、一緒に写真を撮る人が続出でしたよ♪
今日一番の高級魚は、こちらのチビキ。
赤い色がなんとも華やかです。市場に水揚げされている様子もとてもキレイ!
チビキはキロ2000円前後だそうです。すごい!!
今回は、こんな風に魚を比べやすいよう分類してディスプレイして頂きました。
カツオも鹿児島が産地なのに、意外と食べられていない魚です。
スーパーでおなじみのカツオの他に、ハガツオやスマ(星カツオ)などがいます。
ハガツオは、しっとりとしていて、カツオみたいに赤くなく、薄紅色のあっさりとした味わいです。
スマは、脂がのっているとまるでマグロみたいな美味しさがある魚です。
水揚げが少なくてなかなか流通してないけれども、枕崎の漁師さんの間では、とても人気だそうです。
そして、意外にカツオ類の中に分類されるのが「キハダマグロ」
真ん中にディスプレイされているものです。
今日はこの他に、ホタ(アオダイ)・トビウオ・ソデイカ・タカエビ・ヒメアマエビ・メダイ・コショウダイなどが並びました。
魚は、ひとつのものに対して、正式名称の他に地元での呼び名もいろいろあって、奥が深いですよね。
コショウダイは、「たい類」に分類されるのに、ホタ(アオダイ)やメダイは「瀬もの(深海魚)」だったり。。。
一同に並べて、見比べて&味比べをして、とても勉強になりました。
南北600キロを海に囲まれている鹿児島県。
「鹿児島に美味しい魚を食べに行こう!」と思ってくれる方が増えたら嬉しいなと思います。
そのためには、まずは鹿児島県民がもっといろんな魚を食べれる機会を増やしていかなければいけないと思います。
鹿児島の地魚は、本当に美味しい!食べないのがもったいないくらい!
スーパーにもいろんなお魚が並ぶようになって、季節に応じて、旬の地魚を気軽に楽しめるようになったらいいですね♪