第1期 鹿児島フードコーディネーターカレッジ4回目 

2017年07月29日

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2級フードコーディネーター・フードアナリストの資格を持ち、鹿児島の食をメディアを絡めて発信されている、
エフプランニングの佐伯さんにコーデォネートをしていただいて、4回目のカレッジは食材探訪ツアーを実施しました!

道中で佐伯さんが、今回のツアーのオススメポイントや見所、ご自分のお仕事についてお話して下さいました。

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一軒目は、お茶のにいやま園さん

美味しい日置茶を仕入れて加工販売・卸をされています。

店頭では、にいやま園さんのアレンジティーを試飲。

ハイビスカスや桜島小みかんとミックスしたものなど。個性豊かで美味しいお茶がズラリ!

二班に分かれて、工場内の加工の様子を見せていただきました。

中に入ると、茶葉のいい香り〜!とっても癒されました。

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ちょっと早めのランチは、美山のBizanchin蔵さんへ。

こちらは、古民家をお店にされていて、とにかく器の勉強になります。

手作りの野菜中心のお料理の品数もびっくりですが、みんな違うお皿で、オーナーさんがひとつひとつ窯元や技法についてお話しくださいました。

 

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みんな、自分以外のテーブルも写真をたくさん撮ってました。

おもてなしの気持ちが伝わってくる素敵なお店でした。

 

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3軒目は、阿久根へ移動して、下園薩男商店さんへ。

旅する丸干しが有名ですが、ベーシックなイワシの丸干しをとても丁寧に製造されています。

新しいことにもチャレンジしつつ、昔ながらの製法を守ることも大切にされている会社さんです。

工場内にはたくさんの人が働いていて、機械は最小限で、手作業にこだわっているところもビックリでした。

 

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今回、特別に一夜干しを試食させてもらって、みんな歓声!!

一夜干しは日持ちがしないので、通常は流通させないそうなのでとても貴重な試食。

ほんのり柔らかさもあってイワシの味も力強くて、おかわりしたくなる味でした。

こちらの丸干しは、幼稚園の給食にも提供されているそうです。

子供のうちから食べて欲しい、覚えて欲しい、地元の味ですね。

 

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4軒目は、泰平食品さん。

 

ぼんたん漬を製造されています。

夏は摘果した青切りぼんたんを加工しているとのことで見せていただきました。

緑色のぼんたんの切り口を見ると、ほとんどが内皮!

実が後から大きくなるんだそうで、これもびっくりでした。持ってみると軽さにもびっくり!実が入ってないので、スカスカした持ち心地。
 

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こちらでは、ぼんたん漬の出来立て熱々を、みんなで試食させてもらいました。

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飴色に輝くぼんたん漬は、ほろ苦さと甘さと、ゼリーのような食感があって美味しい!!

「うーん!!」と唸る参加者の皆さん。

 

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私にとって、ぼんたん漬は祖母の味なのですが、

ひとつひとつ丁寧に作られている様子を見て、

祖母手作りのぼんたん漬をまた食べたいなーと思い出させてもらえた懐かしい時間でした。

 

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最後は、三笠きのこさんへ。

自然にかえる培地にこだわり、味の濃いえのきを生産されています。

こちらのえのきは鮮度がいいので、もぎたて3日ほどは生食もokとのこと。
 

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寒い冷蔵庫体験もさせていただいて、元気なえのきの姿に感動!

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三笠さんはブラウンえのきも栽培されています。

それぞれ、自分の分を培地から収穫して生で食べてみて、食感や香りを堪能しました。

えのきの奥深さを知りました。

この後、阿久根駅の阿久根屋に寄って、それぞれお土産を買って帰路につきました。

 

佐伯さんがコーディネートして下さったところは、どこも歴史が深く、人を感じる場所で、加工と言えどもほとんどが手作業で、働いている人が皆誇りを持っていて、自分たちの売りをしっかりアピールできて、未来を見据えていて、食文化として地域に根付いてる・・・本当に素晴らしい食の原点を見せてもらったなーと感じました。

◆参加者の皆さんの感想
・とても充実していて生産者の思いや事業を進めてきた道のりなども伝わりました。本当に楽しくワクワクしました!
・昔からあるものをそのままに現代のニーズに合うよう商品開発をし続けるのがやっぱりすごいと思いました。商品ができるまでの話はやっぱり楽しいです。
・皆さん自分のところの商品説明がとても上手で、誇りと志を持っていてすごいなと思いました。
・1日の中でいろいろな生産者を訪問でき、有意義なお話を聞けてとても良かったです。
・鹿児島にもまだまだ自分が知らないおいしい食があることに驚きました。もっと自分で情報受信していかなければと思いました。
・時代は変わっても伝統は大事だと思いました。
・いつもスーパーなどでしかみたことないものを、実際に作られている場所で説明を聞いたり、自分の目で見ることができてとても面白かったです。
・知っている商品でも説明を受けると愛着が湧いてきました。

◆佐伯さんのお話を聞いて
・生産者さんときちんと向き合い「想い」を形にしているお仕事は素晴らしいと思いました。
・メディアへ向けて発信するには、こうやっているんだなーと資料と共にお話が聞けて勉強になりました。
・フードコーディネーターといっても、いろんな形があって面白い仕事だなと感じました。
・今回は阿久根方面でしたが、違う方面も紹介してもらいたいです。
・実際にプロデュースされた事例を通して、フードコーディネーターのお仕事は改めてすごいなと感じました。企画力・発信力、そして人との繋がりが大事だなと思いました。
・にいやま園さんのお茶が好きでよく買っていたので、佐伯さんが商品開発していたと聞いて驚きました。
・ご自身のポリシーに基づいて、食を紹介されていると感じ勉強になりました。関東の方に伝えるときに心がけたいポイントなども知りたいです。

 

今回、快くツアーを受け入れてくださった皆さん。佐伯さん。本当にありがとうございました!
次回は最終回!早いですね。最後まで楽しみます(^^)

杉水流 直子 / 日本フードコーディネーター協会認定 1級フードコーディネーター / 株式会社 Table of Smile 代表取締役

杉水流 直子 Naoko Sugizuru

日本フードコーディネーター協会認定
1級フードコーディネーター
株式会社 Table of Smile 代表取締役

鹿児島市出身。鹿児島純心女子短期大学食物栄養専攻を卒業後、甑島で3年、鹿児島市で2年、学校栄養士として食育と栄養管理に携わる。

株式会社寿福産業にて8年間、フードコーディネーターとして、メニュー監修や撮影スタイリング、店舗コーディネート、販売促進などを担当。