毎月楽しみにしている、鹿児島郷土料理マイスター講座。
9月は徳之島料理。
天城町から郷土料理伝承家の新田和枝さんが来て下さいました。
今回、特に楽しみにしていたのは、こちらの味噌。
ソテツで麹を作って、仕込んだソテツ味噌(なり味噌)です。
ソテツなんて食べたこともないし、学校の校庭に赤い実がなっているのをみていたくらいで、正直、味のイメージが湧きませんでした。
でも、香りをかぐと・・・うん!味噌の匂い(^^)
味は・・・美味しい!!赤みそと麦味噌の中間のような味わいでした。
ソテツで麹を作るには、1週間くらいかかるそうです。
徳之島の郷土料理に欠かせない調味料です。
今日の材料。
徳之島で水揚げされた新鮮なカンパチとアオマツも・・・飛行機で空輸して持ってきて下さったそうです。
ダイナミックに切ってあります(^^)
なり味噌で味付けして「ゆうしる(魚の味噌汁」を作ります。
たっぷりのつわを入れて「つわどうしばん」を作りました。
「どうし」は「雑(いろいろな)」という意味で「ばん」は「飯」
七草粥のような感じで、季節の野草などを入れて作ります。
味付けは、塩豚の塩味と、なり味噌のみ。
田んぼに鍋ごと持っていって、こんな風に近くにある葉っぱをお皿代わりにしてみんなで食べるそう。
とっても楽しそうですね(^^)
こちらは「ふなもち」
黒糖がたっぷり入って、モチモチしています。
クルクル巻いて、斜めに切ると舟の形に似ていることから「ふなもち」と呼ばれることになったそう。
その他、新田さんが仕込んできてくれた「豚の味噌漬け」
なんと10年ものの、なり味噌につけ込んだそうです!
それから、パパイヤの漬け物を盛りつけて、今日の料理の出来上がり!
どれも優しい味で、とっても美味しかったです。
徳之島に行ってみたくなりました。